シャボン玉のブログ

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左派が左派を弾圧する『帝国の慰安婦』・ 朴裕河教授筆禍事件の二重性その2

ひとえに『左派』と言っても、『進歩左派』があり、、といっても具体的にどういうのが進歩左派なのか、イマイチ理解できていませんが。^^;
その進歩左派の中でも違い、国の立場でも違ってくるようで、政治とはなかなか難しいもののようです。朴裕河教授筆禍事件での左派の動きが朴槿恵大統領弾劾要求裁判でも同じように動いているように思えますね。


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http://www.mediawatch.kr/mobile/article.html?no=251160より翻訳転載
'左派が左派を弾圧する '
朴裕河(パク・ユハ)教授
筆禍(ひっか)事件の二重性

進歩左派の堕落性を如実に見せる​民族主義批判家・朴露子( パク・ノジャ)教授、
林志弦 (イム・ジヒョン)教授の衝撃的‘
変節


※筆禍(ひっか) : 発表した著書・記事などが原因で官憲や社会から 受ける制裁または
        処罰。また、そのような災難
※変節(へんせつ) : それまでの自分の 信念・主義・主張などを変えること


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(その1のつづき)


「民族主義は反逆だ」というタイトルの本まで出したことがある林(イム)教授は、民族主義批判問題と関連しては、いわゆる「敵対的共犯関係」理論で有名だ。「敵対的共犯関係」理論とは、ある国の民族主義が強まるほど相手国の民族主義もまた同じように強くなるという理論だ。

林(イム)教授は韓日関係に関連しては、日本の左派知識人たちが日本民族主義は批判して、韓国の民族主義は支持するような発言をすることにより、​ブーメラン効果で、むしろ日本の民族主義が強化される逆説的な現象もこの「敵対的共犯関係」理論で説明可能だと指摘している。​


韓国の「抵抗的民族主義」についても否定的な林志弦 (イム・ジヒョン)教授は朴露子教授と同様に、日本側の学説である「任那日本府説」をもちろん事実上認める立場である。林志弦 (イム・ジヒョン)教授はさらに「万宝山事件」として日帝時代の当時の韓国人たち(朝鮮半島人たち)が二等国民として日本人をかさに着て中国人を蔑視して迫害した事例を告発した前歴もある。


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■ 林(イム)教授は2005年5月頃、ソウル大学ウェブマガジン<SNU NOW>とのインタビュー 『韓国の韓国史教科書、果たして日本よりも優れてますか?』で、次のような立場を明らかにした。​


「韓国の民族主義は過去に植民地時代を経たので​危険ではないとする論理は、言い換えれば、イスラエルの民族主義が危険ではないとするのと同じです。イスラエルをみてみましょう。600万というユダヤ人が死に、ホロコーストを経験しました。
韓国が日本の植民地を経験したのとは比較にならないほどの過酷な試練を経験したのです。


ところが、彼らの民族主義は弱者の民族主義で、自らを守る民族主義で、例えばドイツの民族主義とは異なり、危険ではないと言うことができますか?  そのような話をする人たちがパレスチナやアラブの人々に行ってイスラエルの民族主義が危険ではないという点を説得してきたならば、私もその見解を喜んで受け入れる用意があります。(笑)​

いわゆる「抵抗的民族主義」を語る彼らの論理、すなわち、韓国は強大国に囲まれて日本の植民地経験と内戦を経験した非常に独特な国家云々とするのは事実、イスラエルの論理と同じなのです。まあ、ホロコーストとはとても比べられない(unique)経験だ。
ですから、さらにはアフリカのジェノサイド、ユーゴでのジェノサイドと比較もしてはいけないし。


ところで、実際にこれは非常に典型的な論理です。自分たちの歴史的な苦痛を特権化させる方式です。 意図したのかどうかは分かりませんが、そのように自分たちの苦痛を特権化させる方式の論理帰結は、 「だから、私がすることは正当だ」となるのです。イスラエルもそんなところではないですか?

韓/日の場合も同様です。韓国はこれまでやられてきたので、私たち国家と民族を強くするために民族主義に立脚して、少し誇張された歴史叙述をすることは正当だが、日本のように帝国主義の経験を持つ国では正当ではない、ということではないでしょうか?
もちろん、後者の話はそうです。しかし、植民地を経験したからといって、私たちのそれは正当化されるのでしょうか?違うというのです。」​


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民族主義批判において、朴裕河(パク・ユハ)教授の立場と林志弦 (イム・ジヒョン)教授の立場は、特別違うところがない。ただ、朴裕河(パク・ユハ)教授の場合は、林志弦 (イム・ジヒョン)教授より一歩進んで、民族主義批判において最も”熱いジャガイモ(厄介な扱いにくい問題)”というべき慰安婦問題まで主題と素材で扱っただけだ。

熱いジャガイモ:http://eow.alc.co.jp/search?q=hot%20potato


結局、林志弦(イム・ジヒョン)教授の朴裕河(パク・ユハ)教授批判声明への参加は、韓国での民族主義批判は、林(イム)教授自身の水位と処身(しょしん/自分 の置かれた境遇において取るべき行動)以上では絶対ダメだというガイドラインを林(イム)教授が直接出て線を引いたものと見ることができるわけだ。


朴裕河(パク・ユハ)教授筆禍(ひっか)事件は進歩左派の堕落姓を見せてくれた事件として歴史に記録されるだろう


朴裕河(パク・ユハ)教授は昨年12月20日「帝国の慰安婦」関連1審結審公判で、名誉毀損罪では異例的な水準の量刑である懲役3年の刑を求刑された。代表的な民族主義批判の知識人でさえ全部多数の世論に屈し「変節」をしてしまった状況で、ひょっとすればこれはすでに予告された事だったろう。


メディアウォッチは、以前、朴裕河(パク・ユハ)教授を起訴したクォン・バンムン検事も、現在、朴教授を民事訴訟でも続けて縛り付けている朴ソナ弁護士も実は皆、進歩左派出身であることを告発したことがある。
彼らが、朴裕河(パク・ユハ)教授が実際にどのような政治的​アイデンティティの知識人であるかを知らない可能性は低い。
 (関連記事:「真実」は見えず、「従北」と「左派」だけ見える...朴裕河(パク・ユハ)批判の人士たち)​​http://www.mediawatch.kr/news/article.html?no=250754


もちろん、同じ進歩左派同士は考えが違っても、また、路線が違っても沈黙してお互いに大目に見てあげなければならないというわけではない。問題は、当代の進歩左派が党全体の利益のために陣営内の多数の声を除いて、一切、少数の声を容認していないところにある。


少数派の立場に立つことを常に最大の政治的存立理由にしてきた政治集団的な進歩左派が、同じ味方であることは言うまでもなく、少数中の少数の立場に立っている朴裕河(パク・ユハ)教授の良心一つも保護してあげれないということは何を意味するのか。
朴裕河(パク・ユハ)教授が暴露したことは、慰安婦問題の実状ではなく、ひょっとすると既にあまりにも腐ってしまった韓国社会の進歩左派の堕落性だったのかもしれない。



つづく。

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