シャボン玉のブログ

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「ストックホルム症候群」に捕われた韓国

タイトルは、朝鮮日報の『オピニオン』に『時論』として出されていた記事のタイトルです。
昨日の水曜日のキングスレポートで扱われた記事で、エルダー王が大変いい記事だとほめていました。


読んでみて『なるほど』と、なかなか面白かったので翻訳して皆様にもご紹介したいと思います。
また、その翻訳文の下に、エルダー王の記事に関する感想も添えました。



◆◆◆ 以下、翻訳転載 ◆◆◆


【時論】「ストックホルム症候群」に捕われた韓国
朝鮮日報   ハㇺ・ジェボン牙山(アサン)政策研究院長


脱出する意欲も湧かない人質は犯人に感化されたり同調
25年間、北の核の人質として生きてきた我々国民も似たような罠に陥っている
敵将の善意にすがるほど精神力が弱化したのか顧みる時


1973年8月、スウェーデンのストックホルムで銀行強盗事件が起きた。銀行強盗1人が人質4人を6日間、銀行の大型金庫の中に閉じ込めて拷問を加えた事件だった。犯行は失敗に終わり、銀行強盗は逮捕された。


ところが、銀行強盗の裁判が始まると、当時、人質だった人々は皆、銀行強盗に不利な証言を拒否した。それだけでなく、銀行強盗の弁護士費用を立て替えるために募金運動さえ行った。この事件をきっかけに人質が犯人に感化されて、犯人と同調するようになる病理的心理現象を「ストックホルム症候群」と呼ぶようになった。


心理学者によると、人質は脱出が不可能と思う状況が持続すると、生存のために犯人と協力しなければならないという考えを持ち始める。この時、犯人の親切は私を本当に心配してくれる心から出たものと過大解釈するようになる。


最近の世論調査を見ると、金正恩(キム・ジョンウン)に対する我々国民の信頼度と好感度が、中国の習近平主席、日本の安倍首相より高く出た。耐えがたい恐怖を経験した後、その恐怖を提供した犯人に対して好感を示す典型的な「ストックホルム症候群」の症状である。​


ある意味、理解できる現象でもある。我々国民は、過去25年間、北朝鮮の核兵器の人質として生きてきた。最近では戦争が起きるだろうという極度の緊張、恐怖を経験した。
自分の叔父である張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党政治局委員を無慈悲に処刑し、異母兄弟である金正男(キム・ジョンナム)を毒物でした暗殺された金正恩は「韓国を一掃する」として「ソウルは核で火の海」云々と語った。これに米国のトランプ大統領が「今や、軍事的解決策の完全な準備を終え装填 (そうしん:銃砲に弾丸をこめること) した」と語ることで、韓半島には戦雲が漂った。​


この時、金正恩が平昌 (ピョンチャン) 冬季オリンピックに大規模な使節団を送ることで平和攻勢に転換すると、国民は安堵で一息ついた。北朝鮮が核開発を完成すれば、核廃棄ではなく核軍縮交渉を要求し対話局面への転換を試みることは予想したとおりである。


しかし、戦争の恐怖にさいなまれていた国民は、これを金正恩の善意、非核化の意志の表現として受け入れた。そして、シンガポールでの米朝首脳会談が開かれると、真の平和が到来したと喜び始めた。非核化に対する具体的な方法や手続きに対する言及は全くなかったが、国民はそう信じたかったのだ。​


ストックホルム強盗事件後開かれた裁判で、ある人質は「犯人は私たちにとても親切だった。私が心配したことは、警察が攻撃して、私たちが死ぬことだった」と語った。1994年1次・北朝鮮の核危機当時、クリントン大統領が北朝鮮に対する先制攻撃の必要性を言及した時から、人々は、韓国で戦争が起こることを心配した。金泳三(キム・ヨンサン)大統領は、自分が韓国で戦争が起こることを防いだと退任後も豪語した。​


ストックホルム人質事件当時、犯人がある人質の足を撃つと脅迫すると、その人質は「私の足だけ撃つと言った」として、「彼がどれほど親切な人なのかと思った」と述べた。


今、我々国民は、金正恩の一挙手一投足から非核化に対する「真正性」を探そうと努めている。
平壌(ピョンヤン)に行ってきたある芸術家は金正恩と握手したことが「とても光栄だった」と語った。金正恩が韓半島を核戦争に追い込む暴君ではなく、礼儀正しく外交力を備えた若い指導者だったらと切実に願っている。このような風潮、ストックホルム症候群が世論調査にそのまま反映している。​


あるイスラエル将軍は、「外国の軍隊が駐屯している国の国民は、精神が堕落するようになる」と語った。我々国民がストックホルム症候群に陥っている理由を説明してくれる言葉に思える。


もちろん、在韓米軍駐屯には歴史的な理由がある。突然訪れた解放とまもなく起きた6・25の時には在韓米軍が絶対的に必要だった。その後長い冷戦期間、私たちの安全保障を確保することにより、大韓民国の産業化・民主化を可能にしたのも在韓米軍である。​


しかし、すべてのことには代価があるものだ。在韓米軍の長い駐屯により私たちの精神力が弱くなり、私たち自身の意志と努力ではなく友好国にすがり敵将の善意に頼るようになったのではないか顧みなければならない。最近、韓米同盟の弱化を心配する声が多いが、いくら良い同盟でも自ら崩れる国を助けることはできない。​


北朝鮮の核問題は我々の問題だ。この問題を解決するために我々は夜眠れないこともないのに、トランプ・習近平らが我々の代わりに悩んでくれるはずがないのである。北朝鮮の非核化という過去の課題を完遂するためには、何よりも現実を直視しなければならない。遅れたと思った時が最も早い時だと考えて危機克服のための国民総意をつどう時である。


◆◆◆ 以上、翻訳転載終わり ◆◆◆


<ティムエルダー王の感想>


とても良い記事ですね。私が今まで感じてきたことを良く表現しています。

アメリカが韓半島を守ると言っても昔のように何万人を駐屯させるよりも、

ハワイやミズリー州とかの地域に爆撃機を置き、北をいくらでも爆撃できるので、必ず韓半島に米軍を置く必要はないと思います。

大統領が直接守らなければならない人たちは米軍なのです。なぜなら大統領の命令で韓国に来ているからです、だから人質は韓国に駐屯している米軍なのです。


『天は自ら助くる者を助く』という言葉があるように、私たち自身が強くならなければいけないですね。


さて、7/29(日)に、ソウルの国会議員会館で、アメリカ共和党の「ユ・ジンユ会長特別講演会」が開かれるそうで、新しく赴任したハリス米大使も出席するとか。
また、今朝のニュースでは、金正恩が、アメリカや日本、中国の目を意識しないで早く『6・25終戦を宣言しよう』という要望をしているみたいな話が出ていました。
喜んでいいのか、警戒しなければならないのか、、、


▲アメリカ共和党 ユ・ジンユ会長 特別講演会
   トランプの対北戦略!
 
韓米同盟の未来!
  ユ・ジンユに聞く!


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<参照>








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